
薄紫の花雨が舞う、七宝古鎮の春の終わり
June 8, 2026
TBD
七宝古鎮の蒲匯塘橋のほとりを歩く.白壁と黒瓦が続く路地の一角では、一株のセンダン(中国語では苦楝kǔ liàn と言います.)が軒先に寄り添うように、静かに花を咲かせている.淡紫色の花房は風に揺れ、細かな花びらがはらはらと舞い落ち、まるで「薄紫色の花の雨」が降っているかのよう.午後のやわらかな陽射しに包まれたその光景は、どこか儚く、江南の古鎮ならではの詩情を漂わせている.
センダンの木は古くから中国・江南地方の人々の暮らしに寄り添いながら生きてきた.厳しい寒さや乾燥にも強く、根を深く張り、土壌を整える力も持つ、そんなごく身近な古木である.中国の古典『花鏡』には、「江南では春から夏にかけて二十四番の花信風があり、梅花に始まり楝花(れんか)に終わる」と記されている.すなわち、センダンの花が咲き終える頃、春の名残は静かに去り、夏が訪れる.
七宝古鎮の歴史は後漢時代にまでさかのぼり、1800年以上の歴史を誇る古鎮として知られている.静かな場所でこの春に別れを告げるなら、七宝古鎮のセンダンの木は、訪れるにふさわしい場所だろう.
観賞スポット
七宝古鎮の蒲匯塘橋
🚇 交通アクセス
地下鉄9号線で七宝駅へ.🚶♂️徒歩案内:2番または6番出口から出て、七莘路南へ徒歩5〜10分で古鎮中心へ.
(以上の内容は、フォトグラファー・张励のおすすめ,小紅書:浦月)
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