今月に入って上海にある2カ所の空港の地下鉄駅では、7つのサービスセンターがPOS機を提供し、外国人乗客が海外の銀行カードを使って地下鉄チケットを購入できるようになっている。
地下鉄を運営する上海申通地下鉄グループによると、新しいサービスは地下鉄2号線浦東国際空港駅と虹橋ターミナルの2駅、10号線虹橋ターミナル1と虹橋ターミナルの2駅で提供されている。
切符は有人サービスセンターで販売。片道、1日、3日の地下鉄切符とリニアモーターカーの切符を購入することができる。Visa、MasterCard、Discover Card、AE、Diners Club、JCB、中国銀聯などのカードが使用可能だ。
10号線虹橋ターミナル1駅の王駅長は、「このサービスが始まってから、毎日、外国人の方がサービスセンターを利用して、海外カードで地下鉄の切符を購入している。乗客へより便宜を提供するため、サービスセンターでは職員を訓練して質の高いサービスを提供している。バイリンガルの能力もある」と話した。
新しいPOS機でも切符を購入できるが、これまで通り、駅の自動販売機で人民元で現金を支払ったり、ウィチャットペイとアリペイで切符を購入したりすることができる。
イギリスから来たチャックさんはサービスセンターでVisaカードで切符を買った。
「同僚からこの新しいサービスを聞いて、すぐにサービスセンターに来た。これはいいね」と、この便利さに歓迎の意を表した。
そして、日本から来た亮さんは、「上海の地下鉄システムに慣れていないため、自動販売機で地下鉄の切符を購入するのは難しいと感じた。でも外国人が有人の窓口でPOS機を使ってチケットを購入することができればとても便利だ」と言い、この新しいサービスに親指を立てた。
POS機のほか、外国人は海外カードを紐づけた後、上海地下鉄のアプリ「Metro大都会」を使って地下鉄の料金を支払うこともできる。