上海おでかけガイド|アコーディオンウィーク、ひび割れの向こう側へ誘うアート展、そして体験型無形文化遺産の新名所
3月30日から4月6日まで、上海市長寧区で上海之春国際音楽祭の一環として「第8回国際アコーディオン文化芸術ウィーク」が開催。海外と中国の演奏者が集まり、市内でいろいろなイベントが行われる。期間中は、ロシアやイタリア、オランダなど7カ国のアーティストに加え、中国・長江デルタ地域の実力派も参加。クラシックからポップスまで、幅広いジャンルを演奏する。
ハイライト
①「最も虹橋らしい」音楽ポップアップ
日時:4月2日 15:00~16:00
会場:上海虹橋国際空港第2ターミナル 到着ロビー
アコーディオンで上海の民謡やポップスを演奏し、到着した人たちを迎えるイベント。空港で気軽に音楽を楽しめる。
② 上海動物園 特別公演
日時:4月6日
9:00~10:15(ポップアップ公演)
10:30~11:30(コンサート)
会場:上海動物園
自然環境とアコーディオン演奏を組み合わせたイベント。景色と音楽を一緒に体験できる。
③「伝統と現代が響き合う」ガラコンサート&「最も虹橋らしい」春の音楽祭
日時:4月4日 19:15~
会場:虹橋芸術センター
国際コンクールの優勝者が集まり、一緒に演奏する特別なコンサート。クラシックやポップスなど、いろいろなスタイルの音楽を楽しめる。
④ オープンステージイベント(上海音楽家協会主催)
日時:4月5日 9:30~
会場:長寧区少年宮 芝生広場
年齢や経験を問わず誰でも参加できる音楽イベント。プロの演奏者が指導しながら、気軽にアコーディオン演奏を体験できる。
Fotografiska Shanghaiで、アーティストの黄佩珊氏による個展「Crack in the Curtain」が開催されている。
クレジット: Huang Peishan / Ti Gong
キャプション: "On Silence"
雲南出身のアーティストにとって初となる美術館での個展。デジタル時代における「イメージ」と「空間」の関係をテーマにした作品が展示されている。
デジタル加工やAIが当たり前となった今、写真はこれまでのような「現実をそのまま写すもの」ではなくなりつつある。本展では「ひび割れ(crack)」をキーワードに、見えているものの裏にある不安定さ、隠されているものが現れる瞬間を表現している。
クレジット: Huang Peishan / Ti Gong
キャプション: "When I Face Away from Myself"
作品には、写真をベースにしながら、デジタル編集やAI生成、樹脂加工などが取り入れられており、イメージを立体的で触れられる存在へと変えているのが特徴。表面にはあえて“ズレ”や“断裂”が残されており、現実と虚構のあいだを行き来するような感覚を生み出している。
また、シャワーカーテンや手すり、鏡、水の流れといった日常的なモチーフが再構成され、どこか現実と違う、不思議な空間が作り出されている。作品の中では、「安心と不安」「親しさと距離」といった、相反する感覚が同時に共存している。
鑑賞者はこの展示を通して、イメージの「本当らしさ」や空間の感じ方、そして私たちがどのように物事を見ているのかを考えるきっかけを得られる。
クレジット: Huang Peishan / Ti Gong
キャプション: "Breakfast with Peishan"
本展の中心的なテーマである「ひび(crack)」は、現代のビジュアル文化において、隠そうとする仕組みがやがて崩れていくことを示している。
作品では、意図的な隙間や断裂、ひび割れを通して、表面の奥にある流動的な真実を見せると同時に、新しい見方を提示している。
こうした「見えるもの」と「隠されるもの」のあいだにある曖昧な状態こそが、アーティストが一貫して探求しているテーマである。
来場者は本展を通して、イメージの信頼性や空間の捉え方、そして「見ること」の意味について改めて考えることになる。
上海とニューヨークを拠点に活動するマルチメディアアーティストの黄佩珊氏は、写真や映像、ソフトスカルプチャー、空間インスタレーションなど幅広い分野で制作を行っている。作品では、物理的な風景と感情的な風景がどのように重なり合うのかを探っている。
展覧会情報
会期:2026年7月19日まで
時間:10:30~23:00(最終入館22:00)
会場:Fotografiska Shanghai(光复路127号)
入場料:平日80元/週末・祝日100元
普陀区非物質文化遺産館が2月10日にオープンした。上海で最大規模の無形文化遺産(ICH)をテーマにした最新の展示施設となっている。
クレジット:Ti Gong
キャプション: 普陀区非物質文化遺産館の外観
館内は約1,058平方メートルの空間で構成され、実物展示に加え、テーマ別の演出やデジタル技術を組み合わせた展示が特徴。無形文化遺産を従来の「見る展示」から「体験する」ものへと変わり、来場者は五感で楽しむ文化体験に参加できる。
デジタルツインやVR(仮想現実)技術も導入されており、来場者は魯派心意拳を体験したり、江南音楽のホログラム演奏を楽しんだりできる。また、上海漆芸などの分野ではAI技術も活用されている。
クレジット:Ti Gong
キャプション:館内のレイアウトと空間デザイン
クレジット:Ti Gong
キャプション:館内の別の様子
施設情報:
開館日:2026年2月10日~
開館時間:火曜~日曜 8:30~16:30(最終入館16:00)
休館日:月曜日
所在地:普陀区文化館 5~6階(兰溪路138号)




