上海地下鉄、全路線で銀行カード・デジタル人民元ハードウォレットによる改札通過の試験運用を開始

by 王文彦、美新
July 1, 2025
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2025年6月28日より、上海地下鉄の全路線(市域線を含む)で、銀行カードやデジタル人民元ハードウォレットを使った自動改札通過機能の試験運用が始まった。これは、これまで磁浮線で先行して行われていた試みを全線に拡大するもので、乗客の利便性と交通体験の向上が期待される。

対応するカード・端末・ウォレット

今回の試験運用では、以下の決済手段が利用可能となる:

銀聯(UnionPay)規格のICチップ付きカード

Visa、Mastercard、American Express、JCBなどの国際ブランドによるNFC対応チップカード(※ODA機能付き、TYPE-Bチップカードは非対応)

金融ICカード規格に準拠したスマートフォンのモバイル決済(NFC)

中国人民銀行デジタル通貨研究所の基準に準拠したデジタル人民元ハードウォレット

いずれも小額免密(暗証番号不要の少額決済)機能が有効で、残高またはクレジット枠が十分であれば、駅の自動改札機にタッチするだけでスムーズに乗車できる。

対象カードやウォレットは以下のマークで識別できる:

デジタル人民元ウォレットには「数字人民元」のロゴ

銀聯カードには「水波紋」または銀聯ロゴ

国際ブランドカードには水波紋およびブランドロゴ(Visa、Mastercard、Amex、JCBなど)

デジタル人民元ハードウォレットとは

デジタル人民元ハードウォレットとは、ICカード、SIMカード、スマートフォン端末、ウェアラブル機器、IoTデバイスなどの特定ハードウェアに実装された、デジタル人民元のオフライン決済機能を持つウォレット。工商銀行、農業銀行、中国銀行、建設銀行、交通銀行、郵政儲蓄銀行、招商銀行などが発行を行っている。

利用時の注意点

事前登録不要:小額免密機能が有効になっていれば、乗車のために特別な設定は不要。

デュアルブランドカードの処理:銀聯とVisaなど複数ブランドが付いたカード(デュアルブランドカード)は、銀聯ルートで決済される。

異常時の対応:入場・出場に失敗した場合は、Metro大都会アプリ、随申碼、交通カードなど代替手段を利用するか、駅のサービスセンターで対応。

残高不足時の対応:入場後に残高または与信枠が不足していた場合は、出場時にサービスセンターでの精算が必要。支払いはカード、現金、またはQRコード決済に対応。

小額免密とは

小額免密(しょうがくめんみつ)は、一定金額以下の支払いにおいて、暗証番号入力や署名を省略して決済できる機能。銀行カードとデジタル人民元ウォレットの両方に適用される。機能の開通状況や設定については、発行銀行または関連機関にて確認が必要になる。

今回の全線対応により、上海地下鉄は交通決済のスマート化を一段と推進し、公共交通の利便性と効率を大幅に向上させることとなる。

詳細や不明点がある場合は、駅係員、発行銀行、または銀聯・交通銀行・デジタル人民元のカスタマーサービスにお問い合わせを。

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