「空のスーツケースで中国へ?」上海で進む"初出店経済"の最前線
上海で「初出店経済」が引き続き、スマートロボット、高級チョコレート、美容小売、ライフスタイル、東洋美学など幅広い分野のブランドが相次いで初店舗や旗艦店をオープンさせ、上海の消費シーンをさらに多様化させている.
ブランド品を購入するために中国を訪れる海外旅行者が増えており、「中国へ行くなら空のスーツケースを持って行くべきだ」という言葉が海外SNSで話題となっている.
Unitree Robotics
ユニツリー・ロボティクス(Unitree Robotics)は、静安区の久光百貨にアジア初の旗艦店となる体験センターをオープンした.店内では、四足歩行ロボット「Go2」やヒューマノイドロボット「R1」などを展示し、来場者が最新のロボット技術を体験できる.
Go2四足歩行ロボットは、ふわふわとしたパンダのコスチュームをまとい、価格は約9,000元(約1,329米ドル)から.丸みを帯びたパンダの外観と愛らしい歩き方が相まって、多くの来場者の心をつかんでいる.
一方、R1は展示スペース中央に設置され、最も人気のフォトスポットとなっている.滑らかな動きや素早さ、自然な身体のコントロールにより、従来のロボットのイメージを大きく覆し、人型ロボット技術の最前線を示している.
住所:南京西路 1618 号 久光百貨 2 階
リンツ(Lindt)
スイスのチョコレートブランド、リンツは淮海中路の龍鳳 PRSCO に中国初の旗艦店をオープンした.店内では 26 種類のフレーバーから自由に選べる「Pick & Mix」を中国市場で初導入し、上海限定パッケージ商品も展開している.
リンツの歴史は1845年にさかのぼる.当時、デイヴィッド・シュプリングリと息子ルドルフ・シュプリングリがチューリッヒで小さな菓子店を開き、約2世紀にわたるチョコレートの伝統の始まりとなった.
1879年、リンツはチョコレートのコンチング製法を発明した.この画期的な技術により、なめらかで口どけのよい食感が生まれ、製造基準を大きく変えた.
現在、リンツは世界を代表するプレミアムチョコレートブランドの一つで、世界各地に500以上の店舗を展開している.
住所:淮海中路 728 号 龍鳳 PRSCO 1 階
Watsons Studio
ワトソンズ(Watsons)は上海グローバルハーバーに、中国初となるWatsons Studioコンセプトストアをオープンした.「内面の健康から外見の美しさへ」をテーマに、若年層向けの体験型売り場を強化している.
ワトソンズの「One store, one strategy(一店一策)」に基づく初の実施プロジェクトであり、商品の約40%は新商品で、ヘルスケアからビューティーまで幅広いカテゴリーを展開している.
また、新製品発表エリアやインタラクティブな体験スペースも設けられている.さらに同社は今年、約1,500店舗の改装を進め、オフライン店舗のリニューアルを継続的に強化する方針だ.
住所:上海市中山北路 3300 号 上海グローバルハーバー(Global Harbor) B2 階
RAINS(レインズ)
デンマーク発の RAINS(レインズ) は、興業太古匯にアジア初の旗艦店をオープンした.約 250 平方メートルの店舗では、防水アウターをはじめ、バッグ、アクセサリー、旅行用品などを展開し、都市型ライフスタイルを提案.
これは同ブランドにとって過去12カ月で3店舗目となるフラッグシップストアであり、これまでにニューヨークのマディソン・アベニューやアムステルダムのライデスストラートにも出店している.
ブランドは2012年にデンマークでダニエル・ブリクス・ヘッセラガーとフィリップ・ロトコによって設立され、当初は防水アウターで知られるようになった.その後、プレタポルテ、バッグ、アクセサリー、トラベルグッズ、ホームプロダクトへと展開を広げてきた.さらにコペンハーゲンおよびパリ・ファッションウィークにも登場しており、ビリー・アイリッシュやジャスティン・ビーバーなどの著名人にも着用されている.
住所:南京西路 789 号 興業太古匯 2 階
RUYI(如意)
高級美学ブランド RUYI は、上海ペニンシュラホテル・アーケードにグローバル旗艦店をオープンした.東洋美学と精緻な工芸を取り入れたテーブルウェアを中心に展開している.
2017年にデズモンド・チャン(Desmond Chang) によって設立された.釉薬の色彩はブランドの重要な表現要素とされ、玉のような温かみと繊細な質感を表現している.また陶磁器シリーズには「金継ぎ」に着想を得た装飾が施され、12%の純金を用いた手描きの技法で仕上げられている.
RUYIは創業以来、複数のミシュラン星付きレストランで採用されており、テーブルウェアは高価格帯で知られている.例えば、金箔のスプーン一対と大皿・小鉢を組み合わせたシンプルなセットでも、数千元(約500米ドル以上)に達することがある.
また、上海旗艦店の内装はアンドレ・フー(André Fu)が手がけた.彼は『Wallpaper』誌で世界のトップインテリアデザイナー20人に選ばれており、「ザ・ミツイ京都」「ザ・アッパーハウス」「クラリッジズ」など数々のラグジュアリーホテルを手がけている.
住所:上海市中山东一路 32 号 上海ペニンシュラホテル・アーケード




